秘密の恋は1年後

 リモコンで部屋の明かりを点けた。

 一週間ぶりに帰ってきた彼は、スーツを着たままだった。
 付き合ってからこんなに離れて過ごしたのは初めてだったからか、お互いに少しの間見つめ合う。


「……な、尚斗さんっ」
「ん?」

 寂しかったのと、会えて嬉しいのと、帰ってきてくれた安心感と、誕生日のサプライズが成功した感情が混じりあう。そして、気づけば泣いていた。


「なーんで泣くんだよ」

 目尻を下げて笑う彼に、無条件にきゅんとさせられて、思わず駆け寄って抱きついた。


「おかえりなさい」
「うん、ただいま」
「おめでとうございます」
「ありがとう」
「いい一年にしましょうね」
「そうだな」

 ギュッと抱きしめてくれる彼の温もりと香水の匂いが懐かしくて、思い切り胸元に頬を寄せる。
 尚斗さんも、私の頭にキスをして、しばらく抱きついているのを許してくれた。

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