生徒だけど寮母やります!3

裸の付き合いします!





* * *



さて


部屋にて持ち込んだ衣類等をまとめている相生に、歓迎会への招待をしたのだが


それに対する彼の答えは


「IYADESU」


だそうだ



心無い即答に景たちは言葉を失い、その後共同リビングにてライが静かに爆発した


「嫌です.....?こっちのセリフだ、あの妖術×××エセヤン×××クソ×××!」


「女の子いる前でそういう言葉使わないでほんとうに」


落ち込んでいることもありライの暴言を聞いても反応を示さない景を、結斗が抱き寄せながら言う


景は素直に彼の胸を借りながら

「.....やっぱり、謹慎中の身でありながらウェルカムパーティーなんて能天気な誘いをしてくる私のこと、人の気持ちを汲み取れない寮母だって思ったかなぁ」

と涙声を出した


そんないつにも増して弱り気味の景を、爽馬はジッと見つめる


その瞳はしばらく何か考えているようだったが、視線に気がついた景に対して彼は珍しく頬笑みを見せた



「景、大丈夫」


自分たちには滅多に向けられることのない表情にギョッとしつつ、市河は「えっ、なにが?」と顔をひきつらせる


爽馬がこの質問に答えることはなかったが、彼は再びデフォルトの無表情に戻り全員を見渡すと


「君たち、もちろん景のために一肌脱ぐよね」


と有無を言わせぬ物言いで、場を凍らせた

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