Sweet moments ~甘いひと時~
彼とベッドの上から別れたのは5時間前。
あの時はまだ夢の中だったはずなのに、企業のトップに立つ彼もまた多忙な日々を送っているのだろう。
彼は私をじっと見つめ顔を歪ませた。
そして眉間にシワを寄せながら、低い声で呟いた。
『ショーケースの中のケーキを全て下さい。』
優しかった彼の声とは思えないほどの声。
その低い声色に怒りさえ感じた。
そう言い放つと彼がいつも座る定位置に、どかっと乱暴に座った。
その光景を見て確信した。
間違いない。
彼は怒ってる。