Sweet moments ~甘いひと時~
無言で立ち上がった彼が財布を手にしてこちらへと近づいてきた。
「すみませんっ、お急ぎの所大変お待たせ致しました、、、冷蔵庫までのお時間はどのくらいでしょうか?」
「特に急いではいませんが、、、、、突然いなくなったのが心配になっただけです。」
急いではいないといった彼の語尾は声が小さくて聞き取れなかったが少しホッとした。
「保冷剤は最小限で構いません。」
「はい、畏まりました。」
30分ほどの保冷剤を詰めてケーキの入った袋に彼に手渡す。
「ありがとうございます、、またのお越しをお待ちしております。」
頭を下げて暫くして顔を上げると、何故かまだそこに彼がいた。