Sweet moments ~甘いひと時~
驚きのあまりされるがままで言葉も出ない。
「そ、それはダブルでおめでとうございます。」
「こんな美しい女性を見つけるなんて、さすが前園社長ですなぁ。」
「本当、美男美女。お似合いです。」
「有村という名前、あまり聞いたことが無い名前ですがどこのご令嬢ですかな?」
ご令嬢どころか、ただの庶民だ。
しかも夜の仕事もしていて借金だってある。
彼に釣り合うような女性ではない。
本当の事を言えば、きっと彼に恥をかかせてしまう。
でもだからと言って嘘を付くのも駄目だろう。
汗も止まらず何と答えようかと迷っていると、彼が言葉を発した。