Sweet moments ~甘いひと時~


仕方なく前園社長の後ろのテーブルに買ってきたもの置こうと横を通り過ぎると、何故が手を止め勢いよく顔を上げた。


「井川、、、何処に行ってましたか?」

「どこに、、と言いますと?」

「彼女の香りがします。、、、香りが移るほど密着していたのですか?」


人間離れしたその嗅覚に驚かされる。
確かに彼女は横に腰を下ろしたが、触れ合った訳ではない。

生気のなかった虚ろな目に、怒りの色がついて立ち上がりこちらに歩いてきた。


顔を上げずに手も止めなかったのに、彼女の事になると必死になる。

そんなに想っているなら何故手を離した?


「、、、ええ、よく分かりましたね。しかしこれはプライベートな事です。社長には関係のない事ですよね。それとも、、彼女はまだ自分のモノだとでもいいますか?」

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