Sweet moments ~甘いひと時~
そうと分かれば泣いている場合ではない。
急いで涙を拭き、間宮社長を見つめた。
「お2人の亡き後を継いで、立派に役割を果たして見せます。それがきっとお2人が1番に望んでくれていると思うので。」
「ん、まぁそれも望んでいるとは思うが、多分それが1番じゃないじゃろうなぁ。」
間宮社長は困ったように笑って、時計を確認した。
「もうこんな時間か、、ワシも会長として総会に出席せねばならん。先に向こうに行っておるわい。また、後でな?」
そう言って足早に去って行く間宮社長の後ろ姿を戸惑い気味に見つめていると、ドアノブに手を掛けた間宮社長が振り返らずに言った。
『ワシは実の子のように思っておるあやつの幸せを1番に願っておる。雅彦と加代ちゃんもきっと同じじゃよ。大切な子には幸せになって貰いたいと1番に願うのが〝親〟というものじゃろう、、、?舞華ちゃんの幸せを心から願っておるはずじゃよ。』