Sweet moments ~甘いひと時~


「ノックはしましたよ。暫くお二人の様子を見ていましたが、終わる気配が全くなかったものですから、野暮だとは思いましたが場所が場所だったものですから。、、、社長、ようやく気持ちが通じ合って感情が高ぶってしまう気持ちはわからなくはないですが、ここは会社です。」


井川さんの冷静な声が聞こえて、恥ずかしさで振り返れない。

ノックの音にも気づかないほど、彼に夢中だったのだ。


確かに井川さんが言う通り、ここは職場だ。

しかも彼の立場だってあるのに、なんてことをしてしまったんだろう。


振り返って謝罪しようとすると、そのまま彼にキツく抱きしめられた。


「あ、彰さんっ、、!?井川さんに謝らなければっ、、、。」


『その必要はありません。』

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