Sweet moments ~甘いひと時~


そう言って彼に駆け寄ると、じゅうたんに足を取られてつまづきそうになってしまった。

すると大きな手が素早く伸びてきて、サッと抱き寄せられた。



『お願いですからゆっくり歩いて下さい。心臓がいくつあっても足りませんよ。』

「ごめんなさい。、、、気をつけます。」

『ちゃんと反省して下さい。もう、、貴方だけの体じゃないのですから。』


愛おしそうに目を細めて、お腹に手を伸ばす彼。



そう、、実は私のお腹に命が宿った。
愛しい彼との、、愛しい子。


それが分かったのもつい最近だ。

まだ悪阻などはなく、あまり実感はないがこうして優しくお腹に触れられると確かにそこにいるのだと思えて嬉しくて、、泣きそうになる。

< 369 / 375 >

この作品をシェア

pagetop