Sweet moments ~甘いひと時~

それで分かってしまった。



いつだったか買いしめた、彼女が作った大量のケーキ。

買ったものの、1人で食べてしまえる量ではなく秘書課に差し入れとして持って行った。



その時、美味しそうな顔をして食べる秘書達の顔を見て、自分が作った訳じゃないのに嬉しか思った。

その後、執念に何処のケーキか聞かれたが教えなかった。


秘書課には男性社員も多く、彼女が他の男に微笑み接客する姿を想像しただけで冷静でいられないと思ったからだ。

そして今、目の前にいる2人組は休日を使って彼女の店を探し当てたのだろう。




そこまでするかと、溜息が出た。

噂好きな秘書課の事だ、月曜には彼女の店がバレてしまうだろう。
< 83 / 375 >

この作品をシェア

pagetop