バイバイ☆ダーリン　恋心編　　番外編完結しました
優花の両親が学校を後にして、優花は校長室に太田と残った。

色々あの事件のことを尋ねられるのは分かっていたのが、面と向かってあの時の自分の罪を誰かに話すのは、ここ最近はなかったことなので、少々顔が強ばって、涙目になっているのが自分でも情けないと思う。

こんなことで、小学校の手伝いなど出来るのかと、不安になってくる。

それを察したのか、校長が大丈夫ですよ、貴女がやる気になって、子供達とともに体験して感じてくれれば、きっと気持ちも入れ替わるでしょう。

優花は校長の話を聞いているうちに、あの事件以降のこと全てを思い出して、自分の蒔いた種を刈り取らなければと思えるようになったのだ。

さすがは校長、話を引き出すのが上手いと、傍らでふたりの遣り取りを聞いていた太田が感心している。

そして、数日中に、優花は母の送り迎えで、この小学校の手伝いにやって来ることとなった。

その日の夜、早めに帰宅した父に、小学校の手伝いをすることになったと伝えて、仕事の内容などを細かに説明する。

先ず、太田の助手として雑用係をすること、そして、低学年を受け持つ太田の読み聞かせの補助などを行なうことなど、嬉しそうに話す優花に、両親もついつい頬が緩む。

本当に久しぶりなのだ、皆で笑い合うなんて。
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