バイバイ☆ダーリン 恋心編 番外編完結しました

『なんかとんでもない騒ぎになったな』

やれやれと昴が呟いた。

また付き合わせてしまう結果となってしまい、花音は申し訳なく思う。

『乗りかかった船だからさ、気にすんなよ』

そう言ってくれるだけでも、ありがたいと花音は微笑む。

そこへ、悠輝と桜子が部室に駆け込んできた。

二人は花音が心配で仕方ないと言う様子。

『花音、大変だっただろ？さあ今日はもう帰ろう。国府宮、いつもありがとう。君には面倒掛けるね。スマナイ。』

それを聞いた昴は、先輩の労いの言葉に恐縮しきり｡

家の車を呼んだから、もう着くはずだと悠輝が花音に伝える。

国府宮に礼を言って、花音は兄とその彼女に付き添われて、家路を急いだ。

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自宅に戻り、リビングルームでお茶をする。

『桜子ちゃんまで付き合わせてしまって、本当にごめんなさい』

あらいいのよと、いつものように優しく答えるこの人は、実の姉のようだなと花音は思う。

悠輝は二人の会話を聞きながら、理人の悪い噂が広まりつつあることを花音に知らせておかなくてはと、そのタイミングを計っていた。

しかし、可愛い妹がまた心を痛めるのではないかと思うと、胸を締め付けられる。

ハアッとため息を吐いていると、お兄ちゃんどうかしたの？と心配顔で花音が尋ねた。