お見合いだけど、恋することからはじめよう
「今さらながらに、惜しいことをした、って思ってるんだよ」
目黒先輩はマホガニー色のカウンターに頬杖をついて、ほぉーっとため息を吐いた。
諒くんや青山ほどではないにしても、目黒先輩もそこそこのイケメンだ。
いや、むしろ、彼らのような研ぎ澄まされたシャープさがない分、近寄りやすく親しみやすい感じがする。
もっというと、あたしのことを大事にしてくれる……やさしそうな人に見えるのだ。
そんな「やさしそうな彼」が、あのときのあたしは好きだったのだ。
そして、それは目黒先輩も同じだった。
後輩くんが言ったような『かわいい感じの小動物系』のあたしを、好きだったのだ。