お見合いだけど、恋することからはじめよう
地の底から湧き上がってきたような、低ーい声だった。
自分でも、こんな声が出るなんて初めて知った。
思えばつき合っていた頃、東京出身の彼にあたしが福岡の言葉で話すことなんて、まったくなかった。それどころか……あたしが小学生のときに福岡にいたことすら、知らなかったんじゃないのかな?
突然豹変してしまったあたしに対して、ワケがわからず驚愕の表情をした目黒先輩は、ハイスツールにも座らずに突っ立ったまんまだ。