お見合いだけど、恋することからはじめよう

「……水野、コーヒー」

ささやくような声であったが、その鋭さにハッと我に返る。青山の声だった。

あたしはあわてて、同じ「主任」という役職でも三期上になる赤木さんの方へ先にカップを置き、それから青山の方にカップを置いた。

……青山、ありがとう。助かった。

あたしは一礼して、小会議室から退出した。

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