お見合いだけど、恋することからはじめよう

……まさに、青天の霹靂だった。

『……へっ?』

あたしは世にもマヌケな顔になっていたに違いない。

『七海は赤木さんから、なにも聞いてなかったの?』

友佳が怪訝な顔になる。

確かに一昨日の土曜は、接待ゴルフがあるからと言って、会えなかったけれども。

『ほんとにお見合い相手は赤木さんなの?
だって……昨日、彼と会ったよ?』

そうなのだ。

土曜は会えなかったが、昨日の日曜は会っていたのだ。仕事で忙しい赤木さんとがっつり会うのは一ヶ月ぶりくらいだった。

そして、ともちんには言えないけど。

……彼の部屋でエッチもしたよ?

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