お見合いだけど、恋することからはじめよう
「七海も、なにか心配事があるんじゃないの?」
誓子さんがじろり、とあたしを見た。
「わたしには彩乃とどっこいどっこいの、どんよりとした憂鬱な顔に見えるんだけどね?
しかも……なぜか彩乃と同じ日から」
……うっ、やっぱ、この人鋭い。
だけど誓子さんは、桃子さんが異動したあとに総務からやってきた人が寿退社した代わりに中途採用されて入社したため、赤木さんとの経緯をまったく知らない。それよりさらにあとに出向してきた彩乃さんも同様だ。
「説明」するとなると、イチから言わないといけない。
……それは、ちょっと、メンタル的にキツい。