お見合いだけど、恋することからはじめよう
ジャニーズ系でカッコかわいい金髪の男の子の店員さんが、おしぼりとメニューを持ってきた。
……あれ、この子、ここじゃないところでも見たことがあるような気がするんだけれども?
「生『大』でいいよな?」
赤木さんがメニューを見ながらあたしに訊く。
「……すいません、生ビールは中か小のどちらかになります」
店員さんが仔犬のような愛らしい顔をちょっと歪めて、すまなさそうに言う。
「えーっ、『大』なくなっちゃったんだ?」
……こういうのが「三年の月日」というものでございます。
「じゃあ、生中ふた……」
赤木さんがそう言いかけたところを被せるようにして、
「あたしはシャンディガフで」
と、オーダーした。ビールにジンジャーエールを合わせたカクテルである。
なにもかもあの頃と同じようにはいかないのだ。