お見合いだけど、恋することからはじめよう

「あの夜の七海は、おれの腕の中で、
焦らされて、喘がされて、()き叫ばされて、
ほんとにかわいかった……」

赤木さんはあたしを熱く見据えた。

「朝になって、おまえが『脱走』していたのに気づいたとき、おれがどんな気持ちになったか、おまえわかるか?」

あたしは赤木さんの指で、顎をくいっ、と持ち上げられた。

彼の熱い視線と否応なしにぶつかる。

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