お見合いだけど、恋することからはじめよう

「りょ…『諒くん』って……」

赤木さんが大きな目をこれでもか、ってくらい見開いている。

「七海……見合い相手は同い年か?」

そういえば……赤木さんさんとはどんなに「深い仲」になろうとも、いつまでも「赤木さん」だったな。呼び捨てにすることはおろか「隼人さん」とさえ、呼んだことはなかった。

それは、目黒先輩も同じだった。
赤木さんよりももっと長い期間「深い仲」だったにもかかわらず、いつまで経っても「先輩」のままだった。

……あれ? 先輩の下の名前ってなんだっけ?

ま、それは冗談だけれども。ふふっ。

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