お見合いだけど、恋することからはじめよう
あたしは意気込みながら、即座に返答した。
もちろん「イエス」だ。
あたしの方が逆プロポーズしてやる!って思ってたくらいなのだから。
すると、諒くんはあたしをぎゅーっと抱きしめながらも、なぜか、くくくっ…と肩を揺らして笑いはじめた。
……プロポーズを快諾してもらえて、感激してるのかな?
だけど、その「揺れ」がどんどん大きくなっていく。いったい、どうしたんだろう?
……うれしさのあまり、壊れた?
「あの……諒くん?」
あたしはおずおずと諒くんの顔を覗き込んだ。
「ななみん、あのさ……『居酒屋』じゃないんだから……」
そう言うと、息も絶え絶えになって、ヒィヒィ笑いだした。
「一世一代の……プロポーズの……返事……なのに……『喜んでっ!』っていうのは……」