お見合いだけど、恋することからはじめよう

「……あの人たちにも人生あり、だねぇ」

あたしはモヒートを、お茶のようにすすりながら、しみじみと言った。

「あんた、なに一人で悟りの境地を開きまくってんのよ?
……あ、そうだ。ななみん、話があるってLINEを送ってきてたじゃん?なぁに?」

げっ、このタイミングで、あんまり言いたくないんだけど。だって、こんな少数精鋭(?)の同期会に出席するってことはさ。

……ともちんに、今、カレがいないってことだもの。

「なによぉ、早く言いなよ、ななみん!」

今日の友佳は急ピッチの生ビール&モヒートで、すでにデキ上がりつつある。
こんなふうになった彼女はめんどくさくなるのが必至なので、逆らわないに越したことない。


「あのね、あたし……
この前の日曜日にお見合いしたんだ」

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