一円玉の恋
と山神さんがガバッと覆い被さってこようとする、そこにまた、「じゃあ、杏子さんは?」「杏子さんとは?」と聞くと、チッと舌打ちしながらも、答えてくれる。

「杏子ぉ?杏子ねぇ、確かに過去にはあったけどね。それこそお互い恋愛とは違うし。それよりも今は兄弟みたいな感じだよね。俺も杏子もなんとなく似てて波長があうから。
それに、アイツずっと思ってる男がいるよ。
本当ずっとね。話だと学生の頃ぐらいから、らしいけどね。向こうも今は思ってるぽいんだけど、俺の事敵視する割にはなかなか動こうとしないね。その内動かざる負えなくなるんじゃないかな。そんな感じ。
あっでも、ちょっと気にしてくれるようになったんだね。
もしかして、杏子より俺の方が好きとか…?あっなんか嬉しい。ということで…ね!翠、そろそろしよっか。」

と、また山神さんは私を快楽の渦に巻き込んで行く。
言葉と体で「翠、好きだ。」「翠、愛してる。」と何度も私の奥深くに刻み込んでくる。

朝だと思っていたのが夜に変わる。
もう本当無理です。魂魄飛ばしていいですか?

せっかくのスウィートルームなのに、なんでそれを満喫出来ないんだー!と訴えると。

「十分満喫してるじゃん。いいよね、このベッド。家にも欲しいな。ね、翠ちゃん。」

と意味深くアホな事を言ってくる。

「もう知らない!このエロおやじ!鬼!悪魔!鬼畜!暴君!」

と私は言葉を連ねた。

「はっ!なんとでも言えばいいさ。悪魔で結構!鬼畜で結構!魅入られたんだから、諦めなよ。もう、離さないよ。」

ね!翠ちゃん!、と極上の妖艶な笑みを私にこぼした。
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