一円玉の恋
「痛ぁ!」身長差がある分マジで痛い!
もう、本当にちょっとは加減してよ。
くそぅ。暴君オヤジ!
と睨んでやろうと思った時には、エレベーターが一階に着いた。
あっ降りないと、と、足を出しかけた時、
「大人をからかうなよ…。ほら、転げるなよ。」
と、優しくポンッと頭に手を置かれて促された。
んん?っと見上げると、横顔しか見えず表情はわからない。
はーい。と思いながらスタスタと前を歩く山神崇を追いかける。
一瞬見えた横顔はなんとなく赤らんでいたようなないような。あるような…。
大人は分からん。
格段話す事もなく、電車を乗り継ぎ、水族館に着いた。
うわぁー。うわぁー。うわぁー。
水族館だあーーー。と心の中ではしゃぎ回る。こんな機会がないとなかなか来れない。
「ははっなんか、目がすっごいキラキラして、翠ちゃん、小学生みたいだね。」
と山神崇は小馬鹿にしてくる。だが、そこは素直に認めて、
「あっ、やっぱり。だって、嬉しいんですよ。なかなか来れない所ですもん。すごくドキドキしてます。すっごい役得!」
もう私のテンションは上がる一方だ。
私の興奮した様子に半ば呆れて苦笑いの山神崇が、「はいはい。じゃあ、いくよ。」と促した。「おーー。」と拳を上げて返事をする。そして、「あっお客様、券売機のお釣りは持って帰ってくださいね。」と、山神崇にしたり顔で言ってみた。
「は。なに。それ。」と軽く睨んでくる。
私は澄まし顔で、「置いてかれても、他のお客様にご迷惑ですから。へへ。」と言って、ニカっと笑う。
「ふんっ。」と睨んで山神崇はスタスタ歩いて行った。
よっし。勝った!と、小さくガッツポーズを作って、後ろを付いて行く。
券売機の前で、お給料も頂いているのだからチケットは自分の分は自分で買うと言い張ったのに、「うるさい!」と一喝され買わせてもらえなかった。
くそっう傲慢大魔王め!
もう、本当にちょっとは加減してよ。
くそぅ。暴君オヤジ!
と睨んでやろうと思った時には、エレベーターが一階に着いた。
あっ降りないと、と、足を出しかけた時、
「大人をからかうなよ…。ほら、転げるなよ。」
と、優しくポンッと頭に手を置かれて促された。
んん?っと見上げると、横顔しか見えず表情はわからない。
はーい。と思いながらスタスタと前を歩く山神崇を追いかける。
一瞬見えた横顔はなんとなく赤らんでいたようなないような。あるような…。
大人は分からん。
格段話す事もなく、電車を乗り継ぎ、水族館に着いた。
うわぁー。うわぁー。うわぁー。
水族館だあーーー。と心の中ではしゃぎ回る。こんな機会がないとなかなか来れない。
「ははっなんか、目がすっごいキラキラして、翠ちゃん、小学生みたいだね。」
と山神崇は小馬鹿にしてくる。だが、そこは素直に認めて、
「あっ、やっぱり。だって、嬉しいんですよ。なかなか来れない所ですもん。すごくドキドキしてます。すっごい役得!」
もう私のテンションは上がる一方だ。
私の興奮した様子に半ば呆れて苦笑いの山神崇が、「はいはい。じゃあ、いくよ。」と促した。「おーー。」と拳を上げて返事をする。そして、「あっお客様、券売機のお釣りは持って帰ってくださいね。」と、山神崇にしたり顔で言ってみた。
「は。なに。それ。」と軽く睨んでくる。
私は澄まし顔で、「置いてかれても、他のお客様にご迷惑ですから。へへ。」と言って、ニカっと笑う。
「ふんっ。」と睨んで山神崇はスタスタ歩いて行った。
よっし。勝った!と、小さくガッツポーズを作って、後ろを付いて行く。
券売機の前で、お給料も頂いているのだからチケットは自分の分は自分で買うと言い張ったのに、「うるさい!」と一喝され買わせてもらえなかった。
くそっう傲慢大魔王め!