一円玉の恋
「ははっ。うーん、確かに似てると言えば似てるかもね。でも、蜘蛛はゴキブリ食べてくれるし、迷信かもしれないけど、朝蜘蛛は殺しちゃダメって言うよ。」
「それは、そうなんです。でも、無理!とにかく大きなヤツ見つけたら、今だに泣いて叫んで手がつけられない状態になります。あっけど、私ゴキブリは大丈夫です!ムカデもです!」
「ああ、そう。良かったね。」
「山神さんは、嫌いなものはありますか?」
「うーん。ゴキブリは苦手かなぁ。」
「じゃあ、出てきたら私、戦いますね!」
とファイティングポーズを取って見せる。
「はいはい。期待しとくね。けど、今の所は出ないと思うけどね。」
「そっか、さすがは高級マンション最上階。」
と納得してしまった。フッフッと優しく山神崇が微笑む。
本当に優しく穏やかに笑う。
ふーん。そっかぁ、このおじさんはこういう顔もできるんだ。と、今迄見たことが無い横顔に不本意にも少しだけドキッとした。
イケメンが笑うと衝撃波はハンパない。
こういう顔に世の女性たちは惹かれるのだろう。
モテるというのもなんとなく理解できる。
お昼に見た妖しい笑みより、こっちの笑顔が遥かにいい。
今日は色々と山神崇のいい面も発見出来た。
少しは尊敬してみてもいいと、そう思いながら並んで帰った。
「それは、そうなんです。でも、無理!とにかく大きなヤツ見つけたら、今だに泣いて叫んで手がつけられない状態になります。あっけど、私ゴキブリは大丈夫です!ムカデもです!」
「ああ、そう。良かったね。」
「山神さんは、嫌いなものはありますか?」
「うーん。ゴキブリは苦手かなぁ。」
「じゃあ、出てきたら私、戦いますね!」
とファイティングポーズを取って見せる。
「はいはい。期待しとくね。けど、今の所は出ないと思うけどね。」
「そっか、さすがは高級マンション最上階。」
と納得してしまった。フッフッと優しく山神崇が微笑む。
本当に優しく穏やかに笑う。
ふーん。そっかぁ、このおじさんはこういう顔もできるんだ。と、今迄見たことが無い横顔に不本意にも少しだけドキッとした。
イケメンが笑うと衝撃波はハンパない。
こういう顔に世の女性たちは惹かれるのだろう。
モテるというのもなんとなく理解できる。
お昼に見た妖しい笑みより、こっちの笑顔が遥かにいい。
今日は色々と山神崇のいい面も発見出来た。
少しは尊敬してみてもいいと、そう思いながら並んで帰った。