一円玉の恋
「だって、こないだ二人がいやらし〜くぶっちゅう〜ってキスしてるところ見て、興奮しましたよー。すっげぇーなぁって、二人絵になりますよー。とってもお似合いです!」

と鼻息を荒くして話す。杏子さんは山神さんを指差しながら、お腹を抱えて笑い転げている。
山神さんからは、何故か不気味な黒い物がふわっと浮いている。

あら、ますますこわっ!
でもま、気にしなーい。
本当の事だもの。二人はお似合いだ。
でも、やっぱりちょっと黙っておこう。
などなど考えていると、すーっと眠くなってカウンターに伏せた。
遠くで二人の会話が聞こえる。

「あら、寝たわ。本当可愛いし、面白い子ね。翠ちゃんて。本当純粋で大好き。どうやったらこんなに可愛いく育つのかしらね。」

「それにしても、アンタ悲しいくらい勘違いされてるわね。アンタの本命は私じゃなくて、翠ちゃん。嫉妬してるのは翠ちゃんに、じゃなくて私に、なのにね。もう、変に回りくどく動かずに、素直に好きです。ずっと気になってたんです。こんな気持ち初めてなんです。離したくないんです。できれば初めては俺がもらいたいです。結婚もできれば俺として欲しいんです。だから引っ越さないで自分の側にいて下さい。って伝えた方がいいんじゃない?」

「うるさいなぁー。ほっとけよ。こっちは色々考えてるんだよ。」

「考えるってなにを?まさか、今更恥ずかしがって自分から好きって言わずに、翠ちゃんから言わせようとか、思ってるんじゃないでしょうね?アンタ何様?どっからそんな自身が湧くの?そんなの絶対無理よ!」

「っ!………。」
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