一円玉の恋
山神さんから、またまた黒いものが出た。
何よ!やる気?受けて立とうじゃない!と、睨みあっていたが、「ふっ。馬鹿馬鹿しい。」と山神さんから緊張状態を解いた。
「早く支度しないといけないんじゃないの?今日は俺も出かけるから、お昼用意しなくていいし。あっ、雨も降ってるから、近くまで車で送ろうか?」
えっ!本当に、嬉しい!あっでも、緊張する。
でも、少しは濡れなくて済む。
「いいんですか?お願いします!」
と、ここは素直に笑顔でお礼を言った。私って偉い子だ。
「じゃあ、ご飯食べて出かけよう。」
「はーい。」と目一杯テンションを上げる。
この頃、山神さんとの関係はとても良好に思える。あの不遜な態度は全く見せない。
どちらかと言えば、大人のカッコいいお兄さんという感じになって来た。
お釣りだって、ちゃんと受け取るいい子だ。
お母さんは非常に嬉しい。
だが、今のままではいけない。
火事騒ぎの話は私の親も知っているから、電話をした時、知人宅に間借りさせてもらっている事は説明してある。
が、この頃、親から電話がある度に、お礼が言いたいから電話口に山神さんを出せだの、挨拶に行くだの散々言われる。
親としては、当たり前の事だ。
でも、女性の知人という事で親に事情を話しているので、バレたらどうなるかを考えるだけで気が重い。
だから、なるべく早くマンションを出たいのが本音だ。
そうだ、車の中で話してみよう。
何よ!やる気?受けて立とうじゃない!と、睨みあっていたが、「ふっ。馬鹿馬鹿しい。」と山神さんから緊張状態を解いた。
「早く支度しないといけないんじゃないの?今日は俺も出かけるから、お昼用意しなくていいし。あっ、雨も降ってるから、近くまで車で送ろうか?」
えっ!本当に、嬉しい!あっでも、緊張する。
でも、少しは濡れなくて済む。
「いいんですか?お願いします!」
と、ここは素直に笑顔でお礼を言った。私って偉い子だ。
「じゃあ、ご飯食べて出かけよう。」
「はーい。」と目一杯テンションを上げる。
この頃、山神さんとの関係はとても良好に思える。あの不遜な態度は全く見せない。
どちらかと言えば、大人のカッコいいお兄さんという感じになって来た。
お釣りだって、ちゃんと受け取るいい子だ。
お母さんは非常に嬉しい。
だが、今のままではいけない。
火事騒ぎの話は私の親も知っているから、電話をした時、知人宅に間借りさせてもらっている事は説明してある。
が、この頃、親から電話がある度に、お礼が言いたいから電話口に山神さんを出せだの、挨拶に行くだの散々言われる。
親としては、当たり前の事だ。
でも、女性の知人という事で親に事情を話しているので、バレたらどうなるかを考えるだけで気が重い。
だから、なるべく早くマンションを出たいのが本音だ。
そうだ、車の中で話してみよう。