一円玉の恋
「へぇー良かったね。焼けてなくて。
薪を焼べるように燃え上がるかと思ってた。
マンションに戻ったら、けたたましく消防車が来たからさ。火事だって思って見に来たんだよ。良かったね。燃えなくて。それにしても真っ黒だね。」
とあちこち見回しながら、お構いなしに土足で部屋に入って来る。
「…なんですか?今忙しいんですけど。冷やかしに来たのなら、速攻!回れ右して帰って下さい。相手する暇はないんです。」
ほんとっ何しに来た!帰れ!帰れ!帰れ!と、心で連呼する。
アンタ、私に嫌われてるって認識ないの?
「ねぇ、ここってさ。この状態で生活できるの?今日どこで寝るの?」
と呑気に聞いてくる。「……。」無視だ!
「おーい。聞いてる?って言うかさ、さっき大家さんらしき人が居たから、聞いたんだけど。今日はとりあえず、ホテルで泊まってもらって、どちらにせよこのアパートは、一回出てもらうって言ってたよ。って事は、どこで生活すんのかな?ね…兼子翠ちゃん。」
とダイレクトメールで名前を確認したのか、私の名前を呼んで、ニヤっと笑ってくる。
えええええーーーっ。と私は、慌てて大家さんを探しに部屋を出た。
一階で実況見分をしているのか、警察の人や消防士の人達と何やら話しをしている大家さんを引っ捕まえて、「大家さん、私出ないとダメなんですか?」と必死の形相で詰め寄った。
大家さんは、
「あー翠ちゃん良かった。お部屋大変な事になってるでしょ。心配してたのよ。
こっちには身寄りがないって言ってたから、出てもらうにしても、どうしようかなと思ってて。
でも良かった、知人の方が近くにいたのね〜。しかも、結構有名人じゃない、作家の山神崇さんだっけ?
薪を焼べるように燃え上がるかと思ってた。
マンションに戻ったら、けたたましく消防車が来たからさ。火事だって思って見に来たんだよ。良かったね。燃えなくて。それにしても真っ黒だね。」
とあちこち見回しながら、お構いなしに土足で部屋に入って来る。
「…なんですか?今忙しいんですけど。冷やかしに来たのなら、速攻!回れ右して帰って下さい。相手する暇はないんです。」
ほんとっ何しに来た!帰れ!帰れ!帰れ!と、心で連呼する。
アンタ、私に嫌われてるって認識ないの?
「ねぇ、ここってさ。この状態で生活できるの?今日どこで寝るの?」
と呑気に聞いてくる。「……。」無視だ!
「おーい。聞いてる?って言うかさ、さっき大家さんらしき人が居たから、聞いたんだけど。今日はとりあえず、ホテルで泊まってもらって、どちらにせよこのアパートは、一回出てもらうって言ってたよ。って事は、どこで生活すんのかな?ね…兼子翠ちゃん。」
とダイレクトメールで名前を確認したのか、私の名前を呼んで、ニヤっと笑ってくる。
えええええーーーっ。と私は、慌てて大家さんを探しに部屋を出た。
一階で実況見分をしているのか、警察の人や消防士の人達と何やら話しをしている大家さんを引っ捕まえて、「大家さん、私出ないとダメなんですか?」と必死の形相で詰め寄った。
大家さんは、
「あー翠ちゃん良かった。お部屋大変な事になってるでしょ。心配してたのよ。
こっちには身寄りがないって言ってたから、出てもらうにしても、どうしようかなと思ってて。
でも良かった、知人の方が近くにいたのね〜。しかも、結構有名人じゃない、作家の山神崇さんだっけ?