一円玉の恋
真希ちゃんと男の人の話しで、盛り上がるなんて今までなかったから、別れたのは時計が午後五時になろうとしていた時だった。
真希ちゃんに話したおかげでなんとなく、気持ちの方向性は見えつつあるが、自覚はない。
好きなんだよと真希ちゃんに言われても、うーんって考えてしまうのだ、好きってなんだろう?
お父さんを好きとは違うんだろうな、と考えながら、駅に向かうと、不意に聞き慣れた声に呼び止められた。
「翠ちゃん、久しぶり。元気?
今日はどうしたの?こんな所で会うなんてびっくりだよ。
結構何回も呼んでたのに、全然気づいてくれないんだもんな。なに考えごとしてたの?」
うそっ先輩だ!久しぶりだ!いいね社会人って感じで。
「あっああ、先輩!お久しぶりです。あれ先輩の会社の最寄り駅って、ここでしたっけ?」
「そうだよ。今から会社戻るんだけど、翠ちゃん少し話せる?」
「あっはい、少しなら。先輩こそ大丈夫なんですか?」
「うん、大丈夫。新人だけど、仕事出来る子だから、それに今日はお昼抜きだったからね。
ちょっとくらいいいよ。じゃあ、あそこのパフェ美味しいから奢ってあげる。」
と駅前の大通りを挟んだ向かいのお洒落なカフェを指差した。
「えっ、いいんですか?本当に?やったぁー。」
めちゃめちゃ嬉しいんですけど。ううっ、先輩ナイスですね。イケメンで優男なんて本当素敵です!どっかの誰かさんとは大違いですよ〜。
「じゃあ、傘入れてね。」
ほいほい。お安い御用です。
「はい!どうぞ!」
「これじゃ、なんか変だから、僕が持つよ。傘貸して。」
どうぞ、どうぞ。
「はい。」
真希ちゃんに話したおかげでなんとなく、気持ちの方向性は見えつつあるが、自覚はない。
好きなんだよと真希ちゃんに言われても、うーんって考えてしまうのだ、好きってなんだろう?
お父さんを好きとは違うんだろうな、と考えながら、駅に向かうと、不意に聞き慣れた声に呼び止められた。
「翠ちゃん、久しぶり。元気?
今日はどうしたの?こんな所で会うなんてびっくりだよ。
結構何回も呼んでたのに、全然気づいてくれないんだもんな。なに考えごとしてたの?」
うそっ先輩だ!久しぶりだ!いいね社会人って感じで。
「あっああ、先輩!お久しぶりです。あれ先輩の会社の最寄り駅って、ここでしたっけ?」
「そうだよ。今から会社戻るんだけど、翠ちゃん少し話せる?」
「あっはい、少しなら。先輩こそ大丈夫なんですか?」
「うん、大丈夫。新人だけど、仕事出来る子だから、それに今日はお昼抜きだったからね。
ちょっとくらいいいよ。じゃあ、あそこのパフェ美味しいから奢ってあげる。」
と駅前の大通りを挟んだ向かいのお洒落なカフェを指差した。
「えっ、いいんですか?本当に?やったぁー。」
めちゃめちゃ嬉しいんですけど。ううっ、先輩ナイスですね。イケメンで優男なんて本当素敵です!どっかの誰かさんとは大違いですよ〜。
「じゃあ、傘入れてね。」
ほいほい。お安い御用です。
「はい!どうぞ!」
「これじゃ、なんか変だから、僕が持つよ。傘貸して。」
どうぞ、どうぞ。
「はい。」