一円玉の恋
少しよろけて、山神さんが向かいの壁にもたれかかる、私はハアハアと大きく息をつく。
「はっは。なあんだ、あの先輩と今日キスでもして来たのかと思った。すごく仲良いんだね。相合傘してさ。思わず、魅入っちゃったよ。俺には見せない表情してさ。楽しそうに、歩いてたよね。」
‼︎…えっ、どこにいたの?どこに…。
「遅くなったのは、女と一緒にいたんじゃなくて、男と一緒にいたからでしょ?
あっ、もしかして家出たいって言い出したのって、あの男と住む為とか?はっは。なあんだ…。」
山神さんの言ってることが分からない…何を言ってるの?
「はっ…でも…出さないよ。出すわけないじゃん。こっちは金払ってやってんだ、その分はサービスしてもらわないとね。どうやらその様子じゃ、ファーストキスは俺が頂けたみたいだけどね。どう、優しくするよ。」
とまた迫ってくる。いやっ。怖いっ。
だけど…なんか腹が立つ。
私は先輩とは何もしてない!
部屋の事だってずっと考えてたことだもん!
変な言いがかり付けないでよ!
だけど、貴方はあの女性と欄干でキスしてたじゃない!
自分こそ仲良くしてたじゃない!
自分の事は棚に上げて、変な憶測で私ばっかり責めないで!
キッと向き直って、山神さんに食ってかかる。
「なによ!私先輩とは何にもない!人としては好きだけど、男の人としては何にも思ってない!なのに、勝手な憶測で私の事を責めないでよ!山神さんなんか、山神さんなんか、京都で綺麗な女の人とキスしてたじゃない!
私見てたもん!橋の袂で!仲良く話してたの…。
自分の事は棚に上げて、私ばっかり!私がどんな気分だったか知らないくせに!どんなに悲しくて、寂しかったか、知らないくせに!
いっつも山神さんに振り回されて、訳分からない感情が起こって困ってるのに!
だからもう振り回さないでよ!この、暴君エロオヤジ!嫌い!嫌い!大っ嫌い!。」
「はっは。なあんだ、あの先輩と今日キスでもして来たのかと思った。すごく仲良いんだね。相合傘してさ。思わず、魅入っちゃったよ。俺には見せない表情してさ。楽しそうに、歩いてたよね。」
‼︎…えっ、どこにいたの?どこに…。
「遅くなったのは、女と一緒にいたんじゃなくて、男と一緒にいたからでしょ?
あっ、もしかして家出たいって言い出したのって、あの男と住む為とか?はっは。なあんだ…。」
山神さんの言ってることが分からない…何を言ってるの?
「はっ…でも…出さないよ。出すわけないじゃん。こっちは金払ってやってんだ、その分はサービスしてもらわないとね。どうやらその様子じゃ、ファーストキスは俺が頂けたみたいだけどね。どう、優しくするよ。」
とまた迫ってくる。いやっ。怖いっ。
だけど…なんか腹が立つ。
私は先輩とは何もしてない!
部屋の事だってずっと考えてたことだもん!
変な言いがかり付けないでよ!
だけど、貴方はあの女性と欄干でキスしてたじゃない!
自分こそ仲良くしてたじゃない!
自分の事は棚に上げて、変な憶測で私ばっかり責めないで!
キッと向き直って、山神さんに食ってかかる。
「なによ!私先輩とは何にもない!人としては好きだけど、男の人としては何にも思ってない!なのに、勝手な憶測で私の事を責めないでよ!山神さんなんか、山神さんなんか、京都で綺麗な女の人とキスしてたじゃない!
私見てたもん!橋の袂で!仲良く話してたの…。
自分の事は棚に上げて、私ばっかり!私がどんな気分だったか知らないくせに!どんなに悲しくて、寂しかったか、知らないくせに!
いっつも山神さんに振り回されて、訳分からない感情が起こって困ってるのに!
だからもう振り回さないでよ!この、暴君エロオヤジ!嫌い!嫌い!大っ嫌い!。」