一円玉の恋
「でも、山神さん、私、離れてちゃんと自覚したいんです。貴方への気持ちと、そして自分の進むべき道を…。私まだまだ空っぽなんです。
貴方が一円玉を雑に扱った時、偉そうに言ったけど、貴方の真剣に仕事に向き合う姿勢を見てて、すごく自分が恥ずかしくなったんです、情けなくなった…。山神さんと比べたら今の私は一円の価値もないなって。
だから、山神さんへの気持ちを自覚して、ちゃんと貴方に釣り合う女性になりたいです。追い付く事は無理だけど、頼られるくらいにはなりたい。貴方の横に並べる自身を付けたい。それまで待っててもらえませんか?」
と、微笑んで聞いてくれる山神さんの顔を見つめて、お願いをする。
山神さんが、また私の頭を撫でながら、
「うーん。俺にとっては翠ちゃんは十分価値があるし頼りにしてるけどね。
だけどそれは俺のエゴなんだろうね。
翠ちゃんがそう言うなら、待つよ。
君の心が俺に向いてるって、好いてくれてるって分かっただけでも嬉しいしね。」
と、ぎゅーっと抱きしめてくれる。
そんな山神さんに、
「でもその間、山神さんに、私以上に好きな人が出来たら、構わずそっちに行って下さいね。悲しいとは思ってしまうけど、それはしょうがない事なので。」
と伝えると、深い溜息をついて山神さんが、
「翠ちゃんは本当に、サラッと酷い事言うよね。それは絶対有り得ないよ。本当分かってないよね、俺がどんだけ君を思っているか?
本当はね、この身体に今からでもしっかり教え込ませたいけど、ここじゃ、杏子に殺されるからね。当分は我慢するけど、これは許してね。」
貴方が一円玉を雑に扱った時、偉そうに言ったけど、貴方の真剣に仕事に向き合う姿勢を見てて、すごく自分が恥ずかしくなったんです、情けなくなった…。山神さんと比べたら今の私は一円の価値もないなって。
だから、山神さんへの気持ちを自覚して、ちゃんと貴方に釣り合う女性になりたいです。追い付く事は無理だけど、頼られるくらいにはなりたい。貴方の横に並べる自身を付けたい。それまで待っててもらえませんか?」
と、微笑んで聞いてくれる山神さんの顔を見つめて、お願いをする。
山神さんが、また私の頭を撫でながら、
「うーん。俺にとっては翠ちゃんは十分価値があるし頼りにしてるけどね。
だけどそれは俺のエゴなんだろうね。
翠ちゃんがそう言うなら、待つよ。
君の心が俺に向いてるって、好いてくれてるって分かっただけでも嬉しいしね。」
と、ぎゅーっと抱きしめてくれる。
そんな山神さんに、
「でもその間、山神さんに、私以上に好きな人が出来たら、構わずそっちに行って下さいね。悲しいとは思ってしまうけど、それはしょうがない事なので。」
と伝えると、深い溜息をついて山神さんが、
「翠ちゃんは本当に、サラッと酷い事言うよね。それは絶対有り得ないよ。本当分かってないよね、俺がどんだけ君を思っているか?
本当はね、この身体に今からでもしっかり教え込ませたいけど、ここじゃ、杏子に殺されるからね。当分は我慢するけど、これは許してね。」