カラダから、はじまる。
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「……話って、なんだろ?」

何の話か何度も尋ねたが、本宮は頑として『あとで話すから』の一点張りだった。

だから、仕方なく彼とは別れて戻ってきたのだが……

ぼんやりとそんなことを考えていたら、ちょうど「感動」のクライマックス、新郎新婦からお互いの両親へ花束が渡った瞬間になり、バンケットルーム内に大きな拍手が響きわたった。
わたしもあわてて、両手を打ち鳴らす。

あんなに急ピッチで呑んでいた父だが、七海からの花束(それぞれの実父母に渡す「ストレート」方式のようだ)を受け取って、しっかりと「お務め」を果たしているみたいだ。
遠目なのを差っ引いても、花束に(うず)もれるように立つ母が、なんだか小さく見えるのは気のせいだろうか?

そして、ここからでは遠過ぎてとてもその表情までは見えないが、きっと七海の方は今日一番の笑顔を満開にさせていることだろう。

と、思ったら……

七海がブーケを両手に持ち直したかと思うと、不意に俯いた。


……あ、七海……もしかして、泣いてる?

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