カラダから、はじまる。
「おかあさんは……お見合いで会った田中のこと、気に入ったんだ?」
わたしは母に言われたとおり、今度はビアグラスに注いだスーパードライを一口含んだあと訊いた。
……社会人になって多忙になったとはいえ、あの破天荒なオンナとの遊び方が「現在進行形」かもしれないのに?
「そうねぇ……ふらふらしてる七海には、ああいうしっかりした人に手綱を握ってもらった方がいいとは思っているわね。
でも、まぁ、あれだけの男だものねぇ。
……今までに女の人が寄ってこなかったわけがないでしょうね。七海には言えないけれどね」
「なんだ……おまえも気づいてたか?」
母の言葉に父の眉間がぐーっと寄る。
まさか、あそこまでの鬼畜っぷりだとは思ってないだろうが、母もまたほぼ「お見通し」でいらっしゃる。
そして、父もなんのかんのと言いながら、やはり田中の今現在の「その点」は気になるらしい。
「……ただいま」