触って、抱いて、もっと愛して。臆病な令嬢は貴公子の一途な熱情に蕩かされました(原題「その身体に触れたら、負け」)
グレアム公が気圧されたように目を瞬く。彼女は無意識のうちに立ち上がり、皆を見回した。
「私はフレッド様をお慕いしております。それは何も恥ずべきことではないはずです。私の名誉は、誰かの非難によって損なわれるものではありません」
彼の隣にいたいという望みが叶う可能性が低くても、誰かに咎められても、何もせずに引き下がるのは止めようと決めた。
だから、ただ彼が何かしてくれるのを待っているなんてできない。
立ち向かうときは、二人がいい。
「もしもフレッド様が自ら泥を被って私の名誉を守ってくださるおつもりなら、それは私の望むものではありません。フレッド様が傷ついたり、何かを失うことには耐えられないの。フレッド様がもしも何かを失うことがあるのなら、そのときには私が代わりに何かを差し出せるようでいたい。だから私も一緒に殿下にお願いします」
ひと息にまくし立てて、はたと見回すと、三人の視線が痛いほど突き刺さった。
オリヴィアは急にいたたまれなくなって、すとんと腰を下ろした。その手を横からフレッドが優しい眼差しでそっと握る。「まったくきみは」とすっかり口癖になった言葉が彼の口から漏れた。グレアム公までのまれたように彼女を凝視した。
「驚いたな」
「あらあなた、舞踏会でもそうおっしゃっていなかった?」
「いや、あのときとはまた違うような……」
「じゃあフレッド様のおかげかしらね。ほら、私の言った通りにしておいて良かったでしょう?」
「私はフレッド様をお慕いしております。それは何も恥ずべきことではないはずです。私の名誉は、誰かの非難によって損なわれるものではありません」
彼の隣にいたいという望みが叶う可能性が低くても、誰かに咎められても、何もせずに引き下がるのは止めようと決めた。
だから、ただ彼が何かしてくれるのを待っているなんてできない。
立ち向かうときは、二人がいい。
「もしもフレッド様が自ら泥を被って私の名誉を守ってくださるおつもりなら、それは私の望むものではありません。フレッド様が傷ついたり、何かを失うことには耐えられないの。フレッド様がもしも何かを失うことがあるのなら、そのときには私が代わりに何かを差し出せるようでいたい。だから私も一緒に殿下にお願いします」
ひと息にまくし立てて、はたと見回すと、三人の視線が痛いほど突き刺さった。
オリヴィアは急にいたたまれなくなって、すとんと腰を下ろした。その手を横からフレッドが優しい眼差しでそっと握る。「まったくきみは」とすっかり口癖になった言葉が彼の口から漏れた。グレアム公までのまれたように彼女を凝視した。
「驚いたな」
「あらあなた、舞踏会でもそうおっしゃっていなかった?」
「いや、あのときとはまた違うような……」
「じゃあフレッド様のおかげかしらね。ほら、私の言った通りにしておいて良かったでしょう?」