触って、抱いて、もっと愛して。臆病な令嬢は貴公子の一途な熱情に蕩かされました(原題「その身体に触れたら、負け」)
この後のことを思うと、脂汗がにじむ。心臓もこれまでにないほど大きく乱れ打つ。
だけどここで引く気はない。王女を相手に大それたことだけれど、自分が望んだことだ。
オリヴィアは王女の視線を真正面から受け止め、背筋を伸ばした。
「またこのたびはヴィオラ殿下の御高配により、わが娘とアルバーン宰相補佐官との復縁が叶いましたこと、深く感謝いたします」
一同を注視していた会場からどよめきが上がった。
王女も呆然と紫水晶の目を見開いた。
収穫祭の場で正式にヴィオラ王女との噂を払拭し、オリヴィアとの婚約を認めさせる。
フレッドとグレアム公は事前に打ち合わせていたのだろう。グレアム公は王女が何か言うよりも早く牽制を放ち、堂々と二人を婚約に持って行こうとしていた。
「聞けばヴィオラ殿下は娘の境遇にいたく心を痛められたとか。アルバーン宰相補佐官殿を通じて娘を気にかけ、二人を再び婚約できるよう取り計らってくださりました」
「自分からも重ねて御礼申し上げます。ヴィオラ殿下が自分に良くしてくださり、オリヴィア嬢とのことを親身になってくださったおかげで、こうして再び縁を結べることとなりました。全てヴィオラ殿下の御心のおかげです。心より感謝申し上げます」
フレッドが堂々たる口調で国王に礼を言い、グレアム公と頭を下げた。
オリヴィアも彼らとともに頭を下げる。
つまり、こういうことだ。
だけどここで引く気はない。王女を相手に大それたことだけれど、自分が望んだことだ。
オリヴィアは王女の視線を真正面から受け止め、背筋を伸ばした。
「またこのたびはヴィオラ殿下の御高配により、わが娘とアルバーン宰相補佐官との復縁が叶いましたこと、深く感謝いたします」
一同を注視していた会場からどよめきが上がった。
王女も呆然と紫水晶の目を見開いた。
収穫祭の場で正式にヴィオラ王女との噂を払拭し、オリヴィアとの婚約を認めさせる。
フレッドとグレアム公は事前に打ち合わせていたのだろう。グレアム公は王女が何か言うよりも早く牽制を放ち、堂々と二人を婚約に持って行こうとしていた。
「聞けばヴィオラ殿下は娘の境遇にいたく心を痛められたとか。アルバーン宰相補佐官殿を通じて娘を気にかけ、二人を再び婚約できるよう取り計らってくださりました」
「自分からも重ねて御礼申し上げます。ヴィオラ殿下が自分に良くしてくださり、オリヴィア嬢とのことを親身になってくださったおかげで、こうして再び縁を結べることとなりました。全てヴィオラ殿下の御心のおかげです。心より感謝申し上げます」
フレッドが堂々たる口調で国王に礼を言い、グレアム公と頭を下げた。
オリヴィアも彼らとともに頭を下げる。
つまり、こういうことだ。