触って、抱いて、もっと愛して。臆病な令嬢は貴公子の一途な熱情に蕩かされました(原題「その身体に触れたら、負け」)
ところが彼女は本気で怯えた。尋常じゃない震え方だった。彼女の態度は高慢だからではなかったのだ。そう気づいた瞬間に頭が冷え、彼女の見方が変わった。
「黙っちゃって。図星じゃないの、フレッド」
「アイリーン。……申し訳ないが、やっぱりこれ以上は続けられない」
彼女が全てを察して笑う。
「そうね、彼女に誤解されたくはないものね? 私も、ダンスの途中で止まられても困るし」
彼女に指摘されて初めて、フレッドは自分の足が止まっていたことに気づいた。
「潮時ね。この曲を最後にしましょう」
フレッドがほっと息を吐いて再び踊りだすと、アイリーンがからかった。
「私、オリヴィア様にご挨拶をした日につい意地悪をしちゃったわ。謝っておいてくださる? これでもフレッドのことを気に入っていたのよ」
アイリーンが可愛らしいとも、艶然ともとれる目配せをした。
「黙っちゃって。図星じゃないの、フレッド」
「アイリーン。……申し訳ないが、やっぱりこれ以上は続けられない」
彼女が全てを察して笑う。
「そうね、彼女に誤解されたくはないものね? 私も、ダンスの途中で止まられても困るし」
彼女に指摘されて初めて、フレッドは自分の足が止まっていたことに気づいた。
「潮時ね。この曲を最後にしましょう」
フレッドがほっと息を吐いて再び踊りだすと、アイリーンがからかった。
「私、オリヴィア様にご挨拶をした日につい意地悪をしちゃったわ。謝っておいてくださる? これでもフレッドのことを気に入っていたのよ」
アイリーンが可愛らしいとも、艶然ともとれる目配せをした。