触って、抱いて、もっと愛して。臆病な令嬢は貴公子の一途な熱情に蕩かされました(原題「その身体に触れたら、負け」)
「聞いてなかった? 来月からフレッドも僕と一緒に父の補佐をしてくれることになったんだ。今日はそのお祝いも兼ねてのことさ」
「フレッド様、婚約者に言ってなかったのね。駄目よそれじゃ」
「今日言おうと思っていたんだ」
フレッドがリリアナの指摘に眉をしかめると、ワイングラスを手にしてオリヴィアの方を向いた。
「そういうわけで、来月から宰相補佐官として働くことになった。元々は法廷弁護士にでもなろうかと思っていたんだけど、サイラスから頼まれてね。国のために働くことにしたよ」
フレッドはさらりと告げたが、大抜擢である。宰相補佐官にコーンウェル家以外の人間が就くことなど前代未聞だ。あり得ないと言っても良い人事である。よほど優秀なのだろう。
「それはおめでとうございます。それにしても来月からというのは急ですね」
「本当はもっとキリの良い時期にと思っていたんだが、業務が立て込んでね。すぐにでもフレッドに手を貸して欲しかったんだ」
「サイラス、フレッド様から婚約者との時間を奪うつもりではないでしょうね」
横からリリアナが釘を刺すが、サイラスはどこ吹く風だ。
「フレッド様、婚約者に言ってなかったのね。駄目よそれじゃ」
「今日言おうと思っていたんだ」
フレッドがリリアナの指摘に眉をしかめると、ワイングラスを手にしてオリヴィアの方を向いた。
「そういうわけで、来月から宰相補佐官として働くことになった。元々は法廷弁護士にでもなろうかと思っていたんだけど、サイラスから頼まれてね。国のために働くことにしたよ」
フレッドはさらりと告げたが、大抜擢である。宰相補佐官にコーンウェル家以外の人間が就くことなど前代未聞だ。あり得ないと言っても良い人事である。よほど優秀なのだろう。
「それはおめでとうございます。それにしても来月からというのは急ですね」
「本当はもっとキリの良い時期にと思っていたんだが、業務が立て込んでね。すぐにでもフレッドに手を貸して欲しかったんだ」
「サイラス、フレッド様から婚約者との時間を奪うつもりではないでしょうね」
横からリリアナが釘を刺すが、サイラスはどこ吹く風だ。