無感情なイケメン社員を熱血系に変える方法
昼休み。彩月と駿太郎は事務所でコンビニのパンを食べていた。交代で休憩にはいるのだか、今は二人だけ。

「彩月、さっき兄貴に何言われたの?」

駿太郎はいきなり本題に入った。

「えっと、仕事が終わったら本社に来いって、社長からの伝言だって」

駿太郎は眉をひそめる。

「親父が?」

「よくわからないけど行ってみる」

「俺も行くよ」

そもそも、今日は仕事の終わりに二人でランニングの約束をしていたのだ。

邪魔されるのだから、自分が行っても問題はないはず。

「わかった。時間内に仕事を終わらせようね」

彩月は笑顔でココアを飲み干した。
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