無感情なイケメン社員を熱血系に変える方法
彩月は、バックヤードに入るとすぐに、日本の羽生コーポレーション本社に電話をした。
サンフランシスコは現在10時半。日本は21時半のはずただ。
「社長お疲れさまです。お願いがあるのですが」
交換を通じて繋がった社長に、彩月はおもむろに切り出した。
「なんだね。彩月くん」
「しばらくの間、私と駿太郎さんをウィングライフインテリアとウィングライフスポーツの兼任にさせていただきたいのです」
「駿太郎が頼んだのかい?」
「いえ、駿太郎さんの今の英語力では正直、スタートラインにも立ってません。日常会話が成り立つまで一緒に行動させてください」
「それでは駿太郎の為にならん」
「元々社長が一ヶ月という短期間で無茶ぶりをしてきたのでしょう?ダメなら私も潔くギブアップして帰国します」
「それは困る‼」
彩月の営業能力をあてにしている羽生社長がこの申し出を断れるはずがない。
「彩月くんに任せるよ。両方の店長には話をつけておく」
「ありがとうございます」
彩月は満足気に電話を切った。
「俺情けないな」
駿太郎が珍しく悲しげな表情を浮かべた。
「今は意地を張るところじゃないよ。元々が社長の無茶ぶりから来た話でしょ。利用できるものは利用して。1年後の結果がすべてなんだから。fight!」
サンフランシスコは現在10時半。日本は21時半のはずただ。
「社長お疲れさまです。お願いがあるのですが」
交換を通じて繋がった社長に、彩月はおもむろに切り出した。
「なんだね。彩月くん」
「しばらくの間、私と駿太郎さんをウィングライフインテリアとウィングライフスポーツの兼任にさせていただきたいのです」
「駿太郎が頼んだのかい?」
「いえ、駿太郎さんの今の英語力では正直、スタートラインにも立ってません。日常会話が成り立つまで一緒に行動させてください」
「それでは駿太郎の為にならん」
「元々社長が一ヶ月という短期間で無茶ぶりをしてきたのでしょう?ダメなら私も潔くギブアップして帰国します」
「それは困る‼」
彩月の営業能力をあてにしている羽生社長がこの申し出を断れるはずがない。
「彩月くんに任せるよ。両方の店長には話をつけておく」
「ありがとうございます」
彩月は満足気に電話を切った。
「俺情けないな」
駿太郎が珍しく悲しげな表情を浮かべた。
「今は意地を張るところじゃないよ。元々が社長の無茶ぶりから来た話でしょ。利用できるものは利用して。1年後の結果がすべてなんだから。fight!」