泡色のパレット



スラっとしたスタイルで、どちらかといえば甘顔でアイドルにでもなれそうな顔立ちだ





こんなアイドルみたいな人がどうしてここに..?



あとよく見れば制服が違うし、他校の人かな、なんて返事すればいいんだろう



「えっと...」





性格上そもそも男子と関わることがほとんどない私は頭の中がぐしゃぐしゃで黙り込んでしまう




『ごめん怖がらせる気は無かったんだけど』




申し訳なさそうに微笑むその顔は王子様みたいで、世界が違う、そんなことまで思ってしまっていた




「...いや、大丈夫。日直の仕事してただけなの」



そんな彼と話すのはとても気が引けた



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