家に帰ったらイケメンがいました。
.
.
.
目が徐々に開き、見えた天井。
知らぬ間に寝ていたらしい。
脳が身体を起こそうと試みた。
「った…!」
腰あたりに激痛が走って、眠気が一気に覚めたと同時に、昨日のことを思い出した。
そうだ、私ストーカーに……!!!
『あ、やっと起きた』
反射的にガバッと起き上がって、声のする方を見ると、やっぱりいた。まだいた。
「あなた…なんなんですか……」
窓から入る朝日に照らされて、男の人の姿がはっきりと見えた。
180cmはある身長に、二重まぶたで大きな目、鼻筋が綺麗に通っていて、適度に赤い薄い唇。
いわゆるめちゃめちゃイケメン。
『僕?だから、昨日言ったのに』
「いやなにも聞いてません……」
『昨日驚きすぎて気失っちゃってたからね』
そうだ自然と眠りについたんじゃない。
腰抜かして気失ってたんだ。
なのになんでベッド………こいつに運ばれたか。
てか、そんなんどうでもよくて!いやどうでもよくないけど!
とにかくこいつの正体を……
『君の家で僕の面倒を見てください』
意味がわからなすぎて超高速回転させてた頭の中に、さらに意味がわからない言葉が入ってきてパンク寸前になった。
「…………は?」