一途な御曹司に愛されすぎてます
「企画がスタートしたら淳美が陣頭指揮をとるの?」


「初めてのことだからよくわからないけど、チームの一員にはなるはず」


 つまりここがスタートラインで、これからが本番なんだ。
 一から仕事を創り上げていく苦労を考えると身が引き締まる思いがする。


「なんか、またちょっと緊張してきた」


 椅子に座ってダラッと脱力していた私が、急に背筋を伸ばして膝を揃えたのを見て美千留が笑う。


「やっと会議が終わったばかりなんだから少しはリラックスしたら? あんまり気を張りつめてるとプツンと切れちゃうよ?」


「だって私、この企画は絶対に成功させたいんだもん」


「淳美、すごく頑張ったもんね。あんなことがあった後なのに偉いよ」


 テーブルの上に残されたコーヒーカップをお盆の上に乗せながら、美千留がしんみりした口調で言う。
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