嫌いな君を好きになる……

想いを君にーー

甘い甘いいちごみるくの味が分からない。


少しずつ、食べる速度も落ちた。

気づいた様にみんなが見ていた。

チラリ、と天くんを見た。


君の目は、冷たかった。


最後の一口を食べ終えた私は、席を立つ。



「私、帰るね」 


「え、いや送るよ⁉ちょっと待って‼」


「ごめんなさい。」


私は、逃げた。


あの場に居たくなくて逃げた。


この重苦しい空気に耐えられなかった。



< 108 / 216 >

この作品をシェア

pagetop