1%の甘さで

だから私は、声を出さないように声を押し殺して口を手でおさえている。




「ゆっ!ゆ、優哉先輩はこーゆうの大丈夫なんですか?」



声が裏返ったけどなんとか叫ばずに言えたぞ私!!





「こーゆうの?」




首を傾げて私を見る優哉先輩、とても可愛くて今度は、おもわず鼻をおさえる。


今、鼻血出たら引かれる!って思って必死に鼻をおさえる。




「心霊系とか…」



「まぁ俺、信じてないから大丈夫だけど」




「じゃあ遠慮なく腕につ、」



じゃあ遠慮なく腕につかまってていいですか!って言いかけた時にガサガサっと音がして。




「う"ーわぁーーー!!」



誰かが叫びながら草の中から飛び出して来た。



突然現れたおじいさんのような白い着物を着てる男に私は尻もちをついて固まる。




「ゆっ、幽霊出たぁーーー!!!ギィッヤアァーー!!」



そう言って走って逃げようとしたら腰が抜けてたことに気づいた。




た、立ち上がれない!!




あぁっ!幽霊こっち見てる!!


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