1%の甘さで
あー…もう!優哉先輩とせっかく肝試しペアだったのに!!
結局、お兄ちゃんとゴールしちゃったし!!
先にゴールした優哉先輩は女の先輩方から「肝試し怖かったぁ!」「優哉くん意外と筋肉あるねっ?」なんてベタベタされてるし!
それを無視してる優哉先輩はさすがだけど!
嫉妬という汚い感情が私の中で顔を出す。
ベタベタ触らないで。
…優哉先輩の筋肉私も触りたい。
…意外と細マッチョなのね。
そこも私の好みです、優哉先輩!
なんていう目で優哉先輩を見つめていたら目があった。
すぐそらされたけど…。
まぁそんなところも好きなんだけどね?
一見、冷たそうに見えて本当は誰よりも暖かいところが大好きです!!優哉先輩!というメッセージを目で送る。
ずっと嫌そうな顔をしてる優哉先輩を見て私が助けなきゃと、謎の使命感に駆り立てられ、嫉妬という感情を堪えて助けに向かった。