1%の甘さで
「優哉先輩!なんで先行っちゃったんですかー」
優哉先輩の両側にいる女の先輩の鋭い視線を無視して話しかける。
「………」
あ、まためんどくさいやつが増えたって顔してる!!
優哉先輩の表情が読めて嬉しくてニヤニヤしてしまう。
無表情かと思えば意外といろんな顔するよね!
「うるさ」
顔を歪めて私を見つめてくる優哉先輩にでさえも胸が高鳴る。
だって!あの綺麗な瞳に私が映っているから!!
「あ、ちょっとどこ行くんですか?優哉先輩ー!!」
両側の女の先輩からスルリと抜け出し、歩き出した優哉先輩を追いかける。
「………」
「実は優哉先輩も怖かったりして?」
無視するので少し意地悪言いたくなった。
少しでもこっち向いて!
「…はぁ、なわけないだろ」
呆れた目線を向けてきた優哉先輩に、こっそりガッツポーズをする。