1%の甘さで


「優哉先輩!なんで先行っちゃったんですかー」


優哉先輩の両側にいる女の先輩の鋭い視線を無視して話しかける。



「………」


あ、まためんどくさいやつが増えたって顔してる!!


優哉先輩の表情が読めて嬉しくてニヤニヤしてしまう。


無表情かと思えば意外といろんな顔するよね!



「うるさ」



顔を歪めて私を見つめてくる優哉先輩にでさえも胸が高鳴る。


だって!あの綺麗な瞳に私が映っているから!!



「あ、ちょっとどこ行くんですか?優哉先輩ー!!」


両側の女の先輩からスルリと抜け出し、歩き出した優哉先輩を追いかける。



「………」


「実は優哉先輩も怖かったりして?」


無視するので少し意地悪言いたくなった。


少しでもこっち向いて!



「…はぁ、なわけないだろ」


呆れた目線を向けてきた優哉先輩に、こっそりガッツポーズをする。


< 80 / 106 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop