10通目の手紙
海鈴と寄ったクレープ屋さんはとても美味しかったし、話も楽しかった!
「じゃあねー!永遠、また明日ー!」
「ばいばい!海鈴!」
海鈴と別れて、家についた時にはもう夕方になっていた。
ガチャッ
「ただい…」
「遅いじゃないの!!入学式ってこんなに時間のかかるものだったかしら!?ママに連絡も入れずにどこ行ってたの!?」
「ご、ごめんなさい…。新しい友達と駅前のクレープ屋さんに寄ってから帰ってきたの。」
「はぁ。今回は、遊びに行ってただけだったから良かったけど、もし悪い人に襲われたりしてたら、また遊びに行っているってママは勘違いしちゃうでしょ?だから、ちゃんと連絡は入れなさいね?」
「うん、分かった…。ごめんなさい、ママ。」
「分かれば良いのよ。お友達とのお出かけ楽しかった?」
「う、うん!あのね、海鈴ていう凄く良いお友達が出来たの!」
「そう、良かったわね。」
ママはニッコリ笑う。
「ほら、もうご飯が出来てるわ。早く食べましょう!」
「はーい!」
自分の部屋に戻って、制服を脱ぐ。
着慣れた、ルームウェアを着てリビングへ向かった。
「え!今日は、手巻き寿司!?やったー!」
「永遠の入学祝にね!」
「今日は、どんなことがあったの?」
「あのね、あのね!…」
今日あった事を話終わり、ご飯も食べ終わるとなんだかとっても眠くなってきちゃった。
「疲れたでしょ?お風呂に入って、今日は早く寝なさい?」
「はぁーい。」
お風呂をすませ、自分の部屋に向かうと途端に睡魔が襲って来た。
私の意識はそこで、プツリと切れた。
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