イジワル御曹司ととろ甘同居はじめます
お風呂にお湯を張っている間に自室に戻り着替えを用意し、洗面台の前でメイクを落としてからお風呂に入る。

正直まだ自分の家の風呂という感覚ではなく、例えるなら親戚の家の風呂に入っているような気分だ。

大きなバスタブは足をのばすこともできるし、壁にはテレビもついている。

先週まで住んでたアパートの風呂は足なんて伸ばせなかった。でも足が伸ばせない狭い浴槽の方が安心する。

一体今の私が一番落ち着く場所なんてあるのだろうか…

「あ~あ」

お風呂に入ってもリラックス出来てないし…寝るかな。

私はバスルームの戸を勢いよく開けた。

すると洗面所で歯磨きをしている部長と思いきり目が合った。

バスタオルはバスルームを出たすぐ横のカゴに入っている。

私の左手はバスタオルを取ろうと手を伸ばしていて右手は首筋を触っていて

だから何も隠していないわけで~

部長とどの位目が合っただろう。

人生で初めて男の人…といっても兄ですけど、でもでも義理なので血は繋がってなくて、つい最近まで憧れてて…ってとにかく男の人に裸を見られた衝撃が大きすぎて頭が真っ白というか時が止まったかのように動きが止まった。
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