【短】残月、残滓、残照、残恋。そして、残愛…。
あほだとか、バカだと思えば思うほど、胸の中ではどうしようもなくソウを意識して、今まで以上に可愛くない態度を取ってしまうのに…ソウはこんな私のことを絶対に否定しない。
その余裕綽々っぷりに、また勝手に腹立てて。
堂々巡りを繰り返して、完全なる負のループ。
「……やせ…?あや…?」
「…ん?」
「何、考えてんの?」
「えーーと…。って、顔近い!退け!バカ!」
ぐりんっと思い切り私の顔を覗き混んで来たソウをぐいぐい押して、自分から離そうとするけれど、その胸はびくともしない。
それに、チリチリと胸が熱くなる。
「俺といるのに、他のことなんて考えるなよ?」
どきんどきん
なんなんだろう?
この辛い、痛い感情は?
「彩雪…」
「…っ。しつこいし、ウザい!」
バシバシ!
「いてて。彩雪、本気で叩くのやめて〜」
「ソウがしつこいからでしょ!」
この掴めるようで掴みにくい、もどかしい距離感が大嫌い。
まるで私の心だけ見透かされているようで、無性に腹が立つ。
その余裕綽々っぷりに、また勝手に腹立てて。
堂々巡りを繰り返して、完全なる負のループ。
「……やせ…?あや…?」
「…ん?」
「何、考えてんの?」
「えーーと…。って、顔近い!退け!バカ!」
ぐりんっと思い切り私の顔を覗き混んで来たソウをぐいぐい押して、自分から離そうとするけれど、その胸はびくともしない。
それに、チリチリと胸が熱くなる。
「俺といるのに、他のことなんて考えるなよ?」
どきんどきん
なんなんだろう?
この辛い、痛い感情は?
「彩雪…」
「…っ。しつこいし、ウザい!」
バシバシ!
「いてて。彩雪、本気で叩くのやめて〜」
「ソウがしつこいからでしょ!」
この掴めるようで掴みにくい、もどかしい距離感が大嫌い。
まるで私の心だけ見透かされているようで、無性に腹が立つ。