【短】残月、残滓、残照、残恋。そして、残愛…。
「んんっ」
まるで、がぶり…と食べられてしまうような荒々しいキス。
私は息継ぎの仕方が分からなくなり、どんどんとソウの胸の辺りを叩いた。
それでも、そんな私の抗議を無視して、ソウは何度も何度も角度を変えて深い深いキスを私に与えた。
生理的に滲む涙。
それさえも、ソウの指で拭われながら、続いていくキスは凄く熱くてドロドロに溶かされてしまいそうだった。
「……彩雪…」
セクシャルに濡れた声。
その声にゾクゾクしながらも、私は抗う。
「…っ…いやって…言ったのに…」
肩で息をする私に、流石に悪いと思ったのか、ソウは大きな手で私の背中を撫でてくれた。
それが酷く嬉しくて、もう何がなんだか分らなくなる。
少しだけ泣き出しそうになって、でも今此処で泣き出したら、築き上げてきた感情を幾つも押し込んでいたことに負けてしまいそうで、キツく口唇を噛んだ。
「彩雪…その…ごめん」
「…っ。謝るくらいなら、始めからしなきゃいいじゃない!」
「あや…」
「いっつもそう!なんなの?!人の気持ちなんかちっとも考えてくれなくて…。ソウは狡い!本命いるのに、私に構わないでよ…もう、最悪…」
まるで、がぶり…と食べられてしまうような荒々しいキス。
私は息継ぎの仕方が分からなくなり、どんどんとソウの胸の辺りを叩いた。
それでも、そんな私の抗議を無視して、ソウは何度も何度も角度を変えて深い深いキスを私に与えた。
生理的に滲む涙。
それさえも、ソウの指で拭われながら、続いていくキスは凄く熱くてドロドロに溶かされてしまいそうだった。
「……彩雪…」
セクシャルに濡れた声。
その声にゾクゾクしながらも、私は抗う。
「…っ…いやって…言ったのに…」
肩で息をする私に、流石に悪いと思ったのか、ソウは大きな手で私の背中を撫でてくれた。
それが酷く嬉しくて、もう何がなんだか分らなくなる。
少しだけ泣き出しそうになって、でも今此処で泣き出したら、築き上げてきた感情を幾つも押し込んでいたことに負けてしまいそうで、キツく口唇を噛んだ。
「彩雪…その…ごめん」
「…っ。謝るくらいなら、始めからしなきゃいいじゃない!」
「あや…」
「いっつもそう!なんなの?!人の気持ちなんかちっとも考えてくれなくて…。ソウは狡い!本命いるのに、私に構わないでよ…もう、最悪…」